2020/10/18 18:29

それぞれの絵のキャプションを書き始めました。

美術館へ行くと、作品の側にある説明文のことです。

第三者が事実のみを簡潔にまとめたものですが、コンティニュームのそれは、少々趣を異にしたものになります。

作者本人が書いているからね

できたものから、ここでもお知らせしようと

まだ先の話ですが、キャプションを読んで絵に興味を持ってくれたら、個展も賑うだろうと

そんな考えで



なるべく制作順に沿って書いていきます。

先ずは、この絵から





A GHOST, in Crarksdale
Oil on Canvas / 2020


ハイウェイ61号線と49号線が交わるところ
夜中の12時になる少し前

黒いマントの男はギターを取り上げて調弦し、
1曲弾いてみせてからギターを返してくれる。

2年後の夜

「お前、まだギターを持っているのか。宝の持ち腐れだろう?」
「今はあんたらの休憩時間かい?」
「お前、何がしたいんだ?またみんなを死ぬほどウンザリさせたいのか?」
「いや、ちょっと弾かせて欲しい。席を代わってくれ」
「いいだろう。口だけじゃないことを祈るぜ。」

「あいつは俺たちの誰よりも、ブルーズをたっぷりプレイできるようになっていた。」
と、サン・ハウスは言った。

クロスロードで悪魔に魂を売って契約を結んだんだ

ウィスキーに毒を盛られて、27歳でこの世を去る。

卓越したギター・プレイと鬼気迫るヴォーカル


十字路で亡霊を見たら、
それは、Robert Johnson かもね


もし、悪魔と交信できる場所と時間を知っていたなら、

其処へと向かうかい?





以下、余談ですが、

1988年のソウルオリンピックでベン・ジョンソンが100mで9秒79の世界新記録を樹立して金メダルを獲得したが、ドーピングの陽性反応が出て、記録とメダルは剥奪された。

中学3年のときにやって来た新任の体育教師は、授業を始める前に、

「俺はベン・ジョンソンの気持ちがよく分かる。世界の頂点に手が届きそうなとき、きっと俺も同じことをしただろう。」と言った。

その体格から、ラグビーか柔道かな?というのが第一印象

聞けば、年下の古賀稔彦にどうしても勝つことができず、柔道は諦め教師の道に進んだのだと

その授業で何をやったのかは、まったく憶えていない。

その話をずっと頭の中で反芻していた。

彼は僕が信じることができた教師3人のうちの1人であった。





ロバート・ジョンソンのカバーは数え切れないほどあるけれど、

CREAM の CROSSROAD を