2021/02/23 21:55


昨年末の話になりますが、

BANKSY GENIUS OR VANDAL? / バンクシー展 天才か反逆者か

を観てきました。


「孔版印刷」という共通点があり、持ち帰ったヒントも幾つか

でも、一番の収穫は、バンクシーのステンシルワークに対する評価

『同じ「版」を使った作品であれ、それらは単なるコピーではなく、一点一点全てがオリジナルである。』


コンティニュームのステンシルは渋紙を使用しています。

和紙に柿渋を塗ったもので、一度作れば20〜30回程度使えます。

が、状態は常に変化しています。

微妙にではありますが、アウトラインは毎回違っているでしょうし、プリント位置も正確には計っていません。

インクのノリ具合もそれぞれ違うでしょう。

最も多く制作したのは恐らく "San Ildefonso Feathers / The Southwest Series" で、

今使用している型紙は四代目です。

方眼紙に描いたオリジナルを元に、眼と手を使って渋紙に移すので、そもそも型紙自体が代毎に違います。


こんな風なので、そのキャプションには大きく勇気付けられたという訳で


Stencil Printing

Natural Dyeing

Line Drawing

Stitch Work

それに、最近始めた古着・流木を支持体としたアートワークも

同じものを作ろうとしても無理なものばかり


コンティニュームを観るとき、チラッと意識してくれたら嬉しいです。


「一期一会」でいきましょう。




"Revisited / 再訪" という言葉が好きで

単なる繰り返しとは違うから


一日一日

季節は巡って一年

更には一生


サイクルから逃がれることができないのなら、螺旋状に上昇するしかないよね




Johnny Winter

1984年と2007年の "Highway 61 Revisited"


ディランが描いたハイウェイ61号線を彼は何度駆け抜けたんだろう?