2021/03/13 19:34

抽象表現主義の代表的な画家
Mark Rothko
一番好きな画家は?
と問われたら、答えるのは難しいけれど、
最後には、この二人の名を挙げるだろうと思う。
Vincent von Gogh
そして、Mark Rothko
二人の絵は対極に在るように思うけれど、深いところで繋がる何かを感じます。
何だろうね?
それが何なのか、頭を使って探ろうとはしていません。
感じるままで
今のところ、それで良いなと
数年前、こんなTシャツを制作しました。

Natural Dyeing
Hand Painting
Stitch Work
コンティニュームのテーマ "The Handworks" が最も良いバランスで表現できたTシャツです。
"Devided by White / 白で分割された" という抽象的な状態も含め、
コンセプトとしても、これまでのコンティニュームの中で最高に位置するTシャツだと
嗚呼、もうこれ以上のものは作れないなぁ
なんて思ったものです。(いつも大袈裟で。笑)
それだけが理由ではありませんが、記念すべき10年目に活動を停止
考えなければならないことが他にもいろいろあったしね
さて、昨年より "S.O.S. from Texas" という力強い味方を得て、
此処テアトロにて、毎日制作に励んでおります。
今はインスピレーションが豊かなときのようで
ここ最近、再びロスコに想いを馳せています。
矩形というシンプルな形と幾つかの色と
瞑想する絵
と言われるようですが、確かに
絵画に必要な技巧から逃げたものだと、写実的な絵を好む方には批判されることも
でも、それは間違いだ
瞑想的で、観るというよりは感じる絵であり、
また、この人は一体何を知っているんだろうか?と思わずにはいられない。
絵の背景に在る思想や哲学、それが大切だと教えてくれます。
ロスコが矩形の絵を何枚描いたのか知りませんが、そのうちの一枚
僕はこれを観て、正直言って怖くなりました。
画像だけで、そうなのだから実物を観たら、気を失ってしまいそうです。
こんな絵

じっと観てると赤い色が点滅しているような
彼は多くを知り過ぎたんじゃないかなぁ、と思う。
そういう怖さ
悲劇的な最期は健康の悪化が原因だと言われているようだけど、それだけじゃないような気がする。
話が変な方向へ行きそうなので、元に戻してと
まぁ、世界中に沢山いるであろうロスコの子供たち
僕もそのうちの一人
自分のアートワークの中で彼をオマージュしたい気持ちは変わらない。
そのためのテストを今日アトリエで
まずまずの良い感触
「絵画は奇跡を起こさなければならない。
絵画はそれを体験する誰とも同じように、天啓でなければならない。」
と彼は言った。
僕に奇跡を起こせるなんて思っていないけど、彼が至った境地に少しは近づきたいと思う。
絶望ではなく希望の方へと
拝啓
マーク・ロスコ様
完璧主義者は決して完璧主義者になれないのだと僕は知っています。
何となく、この詩が合うような気がして
Oh, Mama, can this really be the end,
To be stuck inside of Mobile
With the Memphis blues again.
おー、ママ、これでほんとうにおわりなのか?
モービルからぬけだせず
またもメンフィス・ブルーズをうたう
この曲を聞くたびに思う。
いろいろなことが起こるけれど、いちいち気にすんなって
今までだって、何とかなってきたじゃないか