2021/05/16 20:44

オーガニックコットンそのままの色も美しいのですが、
やはり色々とあった方が良いだろう
そう思うので、自然界に在るもので染めています。
色の名前を考えることが好きで、そのインスピレーションは世界の彼方此方の土地・文化などからやって来る。
Ancient Black は松煤で染めるので、水墨画のイメージ
海北友松の描いたドラゴンが好きだしね
Safari Brown のサファリは「旅」を意味するスワヒリ語。
だからアフリカの大地のイメージ
他には、Adobe Mud と名付けた黄土色や
ジョージア・オキーフが描いたアメリカの大地の色Red Hills
どれも味わい深い色で気に入っている。
それに、一枚一枚手染めするから同じ色でも個体差がある。
更には、一枚のTシャツの中に濃淡があり、独特の染めムラもある。
決して狙ったわけではない、その「結果」を、とても美しいと感じます。
これ、不良品やん と仰る方もいるでしょうが
天然インディゴで染めたブルーも綺麗で、Blue Skies と
空が幾つもあるのか?と言われそうですが、「今までに見た青空の記憶」そんな感じ
コンティニュームの1年目は染工場に頼んで、反応染料で染めていました。
Moon White
限りなくナチュラルに近いブルー
化学染料で褪色しないから表現できた色だけど
その後、自分の手で染めるようになって、薬品を使った色止めもしないから
数年をかけて少しずつ褪せてゆく
それが自然なことだし、それを楽しんでもらえばいい
昼間に見上げた青空から夜の暗闇に青白く浮かぶ神秘的な月
空の状態の変化とTシャツの経年変化を重ね合わせて
Blue Sky > Moon White
これを色名にしようか?
ムーンホワイト復活!
ものづくりは楽しいね
今、立花 隆 さんの「宇宙からの帰還」という本を読んでいます。
宇宙飛行士たちの意識拡張体験
遠く離れたところから地球を見るという体験を通して起こった心理的な変化
地球の脆さがよく分かるという
環境破壊や紛争
人為的に引かれた国境線など見えるはずもなく、えも言われぬほどに美しい星のなかで争い合う人間同士に悲しさを覚えるという
各国の首脳をロケットに乗っけてぶっ飛ばせば、世界平和は簡単だと
実体験に優るものはないと思うけれど、それが叶わないとき、ある程度までは想像力で補うことができると思うんだ
アフリカもアメリカの赤土の大地も、経験したことない
すべてイマジネーション
そうやって視野を拡げる、自分の世界を拡げていくことって大切
日常のちょっとしたトラブルなんて、取るに足りないことだと思えてくるのだから
まだ温めている状態なんだけど、「架空」シリーズなるものがある。
今までに、カフェやカレー屋さんなど、幾つかのショップオリジナルTシャツを作らせて頂きました。
その逆のプロセスを辿れたら面白いなって
その一つに、珈琲焙煎所“ASTRONAUTICS COFFEE ROASTERS”があります。
これ、ひょっとしたら、平和的なメッセージにもなり得るなって
今年にリリースしようか、どうしようか迷う
珈琲焙煎所の他に、
Bar “Midnight at the Oasis”
パン屋 “Seahorse Bakery”
チャイニーズ・レストラン “Flamingos”
ジャズ喫茶 “Body and Soul”
があります。
使いたい人いる?
まぁ、いたら奇跡なんだけど、笑
ものづくりは楽しい
てなわけで、今のところ、僕は月まで行けます。